雑誌型の自分史 IRODORI出版 ひとり編集部 at大阪

なんと10万円台! 大阪を中心に、【話して作る自分史】を制作するIRODORI出版を起業しました(関西限定。他の地域もお見積り致します)

なぜ、「話して作る自分史」 IRODORI出版を起業するのか 第1回

認知症の母について」

 いま、着々と起業に向けて、準備を進めているところです。



 先日は、市内の商工会議所に、新規の創業について、無料の相談窓口があり、

 いろいろとお話をうかがってきました。



 中小企業診断士という肩書の方が親切に相談に乗ってくださり


 ◎事業の内容

 ◎広報の仕方

 ◎青色申告

 のことなど、いろいろ教えていただきました。



 そして、すごくうれしかったのが、

 雑誌型の自分史「SPOTLIGHT」の実物の見本をお見せしたところ、




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自分の写真を表紙にするのが苦手な方は、自然の写真を表紙にできます。





 「このクオリティで、この価格なんですか!!」



 と驚いて、



 「これは事業開始が楽しみですね~」


 
 と、ニコニコ笑ってくださったことでした^_^



 他にも、事業について様々にアドバイスをくださいましたが、

 感触としては、多くの方に喜んでもらえる仕事ができそうだな、



 ということで、とても気持ちの良い時間を過ごさせてもらうことができました。




 さて、本題ですね。




 人物取材などの執筆、編集を主な仕事としてきた私が、

 なぜ、自分史の会社を起業することになったか。


 そのきっかけについて、

 何回かに分けて、書いていきたいと思います。



 そもそも、まず、最初の大きなきっかけとなったのは、

 母の認知症でした。



 母は若年性アルツハイマーを、50代で発症しました。

 当時、私は実家とは別に住んでおり、



 家族から

 「最近、母の物忘れが激しい。かばんを忘れてきた」

 「一人で電車の切符が買えない」

 という連絡を度々受けていました。




 これは、一度検査を受けないといけない、ということで、

 わかったのが、アルツハイマーを発症しているということでした。



 お薬を処方していただきましたが、進行は早く、

 月日とともに、さまざまなことができなくなっていきました。



 すでに結婚していた私でしたが、

 父が中心の介護では難しく、実家に家族とともに帰ることにしました。




 これは妻の献身的な決断があったからこそであり、

 今でも妻に感謝してもしきれません。
 

 
 母はもともと、主婦でしたが、若いころからボランティア活動に熱心で

 障害者の作業所でのボランティアや、ユニセフへの募金活動など、

 自分のことより、人のことを優先するような、人でした。



 「なぜ、そんな母が」
 


 介護生活の最初のころ、母と公園に散歩に行っても、病の影響で、体が傾きます。

 とても不安定なので、そばに付いて歩かないと、危なっかしいのです。



 それでも、落ちているタバコの吸殻を拾って、ゴミ箱に入れようとします。

 救急車の音が聞こえたら、「どうか無事でありますように」と立ち止まって祈ります。

 すごいなあ、と思う反面



 「こんな、人のことを思ってきた母が、なんで病気になってしまったんや…」



 息子として、やるせない思いでした。



 母が還暦を迎えるころ、家族のだれが言い出したのでしょうか、

 私だったかもしれません。



 「お母さんの本を作ろうや」



 人のために一生懸命に生きてきた母ではあるけれども、

 社会的には、名もなく、小さな小さな存在である母。



 病が進行すれば、いずれ、そんな母の生きた証も、次第に消えていってしまう。



 母の、今までの人生が、こんな病気で消えてしまうのが、

 嫌だったのです。



 幸い、兄がデザイナーで、私が文章を扱う仕事をしているのですから、

 事が決まれば、話は早い。



 問題はどうやって、本を作るか、です。



 すでにこのころ、母が記憶を語るのは、難しくなっていました。




 ですので、母に関わるいろんな方に思い出を書いてもらい、

 原稿を集めた書籍を作ることにしました。




 家族はもとより、母の身近な人、学生時代の友人、ボランティア先の施設の方、

 さまざまな方に声をかけ、感想文を寄せてもらい、

 母の元気なころの写真を集めて、

 自費出版しました。

 

 表紙は兄がデザインした虹。タイトルは、ずばり『にじ』です。



 母は、昔から、虹が好きでした。



 「虹は、いろんな色が集まって、きれいな色になってる。

  世の中も、いろんな個性の人がおるから、ええのに、

  ちょっとしたことで差別したりする」



 よく、そんなことを話す理想家の母でした。





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 母といえば思い出す、私のたわいないエピソードですが、

 私が高校生のころ、

 当時、男はあまり行かなかった美容室で、

 パイナップルみたいな奇妙な髪型にして帰ってきたら、

 心の底から面白そうに



 「涼しそうで、ええなあ」

 と笑っていました。



 人と違うことをすることを

 とても楽しんでくれる母でした。



 多くの方に趣旨を説明して原稿をお願いし、文字起こしし、編集するのは、

 かなり骨の折れる作業でした。

(それ以上に、ふだん書かない原稿を書いてくださった方々はたいへんだったでしょう)



 本ができるまで、半年ぐらいは掛かったように思います。



 でも、母の知らない一面をみなさんが教えてくださり、

 結果、家族にとって、まさに、宝物のような本ができあがりました。




 何より、母の病気を人一倍、悲しみ、落ち込んでいた父が、

 とても、とても喜んで、元気が出たのです。




 (あまりにうれしくて、すぐに人に配るので、100部以上も作ったのに、

  もう数冊しかありません)



 このとき、私は思ったのです。



 世の中に、母のような人はたくさんいる。



 普通の人で、有名でもなくて、だけど、一生懸命頑張って生きてきた人。



 そんな人の人生が、病気になったり、亡くなられたりして、

 記憶の中だけになり、いずれ消えていってしまうのは、

 家族にとって、寂しいやろうなあ、と。



 我が家では、たまたま、兄がデザインをし、私が編集作業ができたので、

 自費出版に対するハードルは低かったのですが、

 このような職種の方でないと、なかなか、踏み切れなかったでしょう。



 また、これを全部、業者に頼んだら、50万円以上、

 いや、100万円近くかかったに違いありません。



 これでは、普通は手が出ません



 「なんとか、こういうことが、気軽にできるシステムがあればなあ」

 そう思いました。



 普通の人の、だけど、家族にとってかけがえのない人の人生を

 記録して出版する。



 これが、今回の雑誌型の自分史 irodori出版を起業するに至った

 原点です。



 もちろん、irodori出版では、母の本のように、

 何人もの人に原稿を依頼して、編集するスタイルではありません。

 (もちろん、ご希望があれば見積もりは致しますが、

  やはり50万円~100万円程度掛かります)



 IRODORI出版の基本パックであれば、

 ご本人のお話を直接うかがって、雑誌型の自分史を作ります。



 徹底的に無駄を省いたシステムを作ったので、

 これだと、10万円代で、発行することができます。



 家族が、


 「ああ、お父さんって、こんな仕事の苦労があったんや」


 「お母さんって若いころ、こんな青春時代を送ってたんや」


 などなど



 そんな家族の『宝物』を作ることができます。 

 

 もちろん、ご本人が、我が家の母のように話せない場合は(病気や亡くなられていて)、

 そのご主人お一人、あるいは、奥様お一人にお話をうかがって、

 自分史を制作することもできます。




 これだと、基本パックで制作できます(取材するのがおひとりの場合)


 (取材対象者が、複数になると取材費を加算することになってしまいます。ご了承ください)



 ぜひ、あなたの物語を聞かせてください。

 また、大切なご家族の物語を聞かせてください。



 そして、家族や友人の方にとっての『宝物』を作るお手伝いをさせてください。

 


 文章が長くなりました。



 これが、IRODORI出版を、起業する、原点の体験であり、思いです。

 最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。




 また、後日、起業に至った、他の思いについて、

 続きを書かせてもらいたいと思います。



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 大阪で「話して作る自分史」を制作する IRODORI出版
irodori.jimdosite.com